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保育所通園の布団持ち帰りバッグには何が最適?作る時の注意点は?

みなさんの家に小さな子供さんはいらっしゃいますか?子供が保育施設に通いだすと、登園の為の持ち物の準備や、荷物の保管が大変ですよね。なかでも保育所や保育園となると、昼寝の時間があるので、布団持ち帰りバッグという大荷物も考えなくてはなりません。

最近は保育施設の方で布団を管理して下さる所もあるようですが、まだまだ自分の家から持ち込み持ち帰りする場合の方が多いです。子どもと一緒の行き帰りなので安全面へ気配りも欠かせないのに、大きくて持ちにくいので、ママには持ち運びが毎回大変ですよね。

雨や雪など降っている日は、もっと気を遣います。布団を濡らしてしまったら、その日の子供の昼寝に差し障りますよね。安全に気を遣いながら、なるべく楽に持ち運びが出来る為には、どんな布団持ち帰りバッグがママには便利なのか、考えてみましたので紹介します。

 

Contents

布団持ち帰りバッグを手作りする時、どんなものが最適?

布団持ち帰りバッグを作ろうと思った時、レッスンバッグや絵本バッグの大型版を作ると思えば確かに間違いではありません。ですが、サイズが大きいので持ち運びにかさばるという事が1番のネックです。

行き帰り中の子供の安全にも気を配る必要もあるので、バッグが大きいのは大変です。子供がずっと手をつないでくれれば安心かも…と思っていても、突然手を離して走り出す子供もいますよね。いざとなったら子供の手をつかめるように、片手は空けておきたいですので、ママは特に肩掛けタイプをおすすめします。

そして昼寝用布団はだいぶ軽い方とはいえ、ある程度の重さはありますよね。持ち帰りバッグに入れて、手で提げるだけでは途中から手が痛くなって辛くなります。長い持ち手にしておけば、持ち帰る時に肩に掛けられるので、手で持つよりもずっと楽になりますよ。

 

布団持ち帰りバッグにはどんな生地が適しているでしょうか?

布団にある程度の重さもあるので、布団持ち帰りバッグにはどんな生地が適しているのか、悩みますよね。重さに耐えられなければ運んでいる内に、生地が破れてしまうかもしれないので、慎重に考えたいものです。

丈夫な生地といえば、キャンパス生地

丈夫な生地を考えた時、キャンパス生地を思い浮かべました。帆布(ほぬの)とも呼ばれるように、海の風を受けて船を動かす位ですから、とても丈夫ですよね。丈夫にするためにしっかり糸を縫いこんでいるため、生地にも重さがあるのが少々デメリットかもしれません。

生地に厚みがあるとミシンで縫うのは少々てこずりそうですね。キャンパス生地には厚みの種類も多くありますので、初心者でしたら少々薄めのタイプが縫いやすそうです。ミシン針の予備も準備しておくと、作業が中断されずにスムーズに続けられますよ。

 

手作りといえば、キルティング生地

次に考えたのは、絵本バッグやレッスンバッグでおなじみの、キルティング生地です。キルティング生地は表と裏の間に綿が入っているので、しっかりさせたい時に向いていて、形が作りやすいですよね。

但しキルティング生地に慣れていない人に、布団持ち帰りバッグという大作をすぐに挑戦するのはおすすめ出来ません。作った方はおわかりだと思いますが、キルティング生地はハサミで切った端からどんどん生地や綿がほつれてくるので、結構いらいらするからです。

キルティング生地を使う時は布を切ってすぐに、ほつれ止めの端ミシン等をかけてしまいましょう。広く応用が効く便利な生地ですので、キルティング生地でチャレンジされたい方は、シューズバッグなど小物の制作を経験されてから、取り組んでみて下さい。

但しキルティング生地はかさばって収納に困るという理由で、保育施設によっては布団持ち帰りバッグにはキルティング生地は禁止されている場合があると聞きました。持って行く保育施設での持ち物の説明を、確かめておきましょうね。

 

雨対策には撥水加工がされている生地

また、保育施設に通う時に、1番気になるのは天候ではないでしょうか?布団を持って行く日や、持ち帰る日には、雨や雪は大敵ですよね。

天候が悪いからと言って、布団を持ち運ばないわけにもいかないので、雨の心配が多かったり雪がよく降る地域の方には、撥水出来る生地を選ぶのをおすすめします。傘などに使用されるポリエステル生地なら防水出来ますし、撥水加工のされているポリエステル生地も売っていますよ。

普通の生地と違って値段が高くなってしまうのが難点ですが、布団と他の荷物を持ち、子供と手をつなごうと思ったら、ママは傘1つ持つのも大変ですよね。防水タイプの布団持ち帰りバッグにしておけば、肩掛けにして布団の濡れを気にせず、子どもの安全に注意が出来ますね。

生地以外の雨対策

防水加工のされている生地は縫いにくいという点や、傷が出来るとそこから破れやすい心配を、思い浮かべた方もいらっしゃいますよね。普通の生地でバッグを縫われた方は、市販の撥水スプレーなどを使って、撥水する事も出来ますよ。

バッグだけでなく服や靴も雨に濡らしたくないですよね。うちでは雨の日にはバッグと一緒に、一斉に撥水スプレーをしています。

スプレーをすると布団のバッグだけでなく、靴もある程度の撥水効果があります。もちろん元気いっぱいに、わざわざ水たまりに入ってしまう場合の靴には、無理なんですけどね…。ただしスプレーをかける時は、吸い込まない様にマスクをして、玄関の外で使用しましょうね。

子供が小さいうちから雨が降った時の習慣にされると、成長された時に役に立ちますよ。小学校にあがればいずれ、レインコートや長靴を履くのを嫌がるからです。

雨が降った度ごとにスプレーをするのは面倒ですが、「雨の日は服や靴など持ち物に撥水スプレーをする」という習慣は、きっと役に立ちますからぜひ試してみて下さいね。

持ち手を付ける位置が重要!

バッグが大きいという事は、それなりに重量があるという点を忘れてはいけません。布団持ち帰りバッグの生地をキャンパス生地など丈夫な布にした場合は、バッグの口を折り返す時に、一緒に持ち手も差し込み、生地を折り返して、バッグの口と一緒に、頑丈に縫い付けましょう。

問題は薄い生地で作られたバッグの場合です。

薄い生地で作った場合の持ち手の工夫

薄い生地を選ばれる場合は、持ち手の紐は長くつけましょう。バッグの手元付近だけに持ち手を縫い付けると、縫い付けた場所だけに荷重がかかり、重さに耐えかねて、生地の方が破れる事があります。

持ち手を持つ(あるいは肩に掛けられる)程度の長さにするのではなく、長いサイズの持ち手を用意する事をおすすめします。大きなUの字を逆さにした持ち手を、生地の側面に長く縫い付けて、生地への負担を分散させると、生地の破れを防げるでしょう。

【底に切り替えしを作る場合】

バッグを縫う時、2枚の生地を縫い合わせて作る場合は、底に切り替えしが出来ますよね。その場合、長いUの字の逆さにした持ち手を用意して、底を縫う時に持ち手も一緒に縫っておきましょう。底から荷物を支えることになり、持ち手の側面への負担がさらに減らせます。

【1枚の生地を折って、底は輪にした場合】

バッグを作る時、生地を切らずに輪にして底を作る場合は、布の切替し部分が底に無いですよね。わざわざ底に穴を開けるのももったいないですので、バッグの側面に縫い付ける位置をなるべく下の方にして、側面いっぱいに長く縫い付けてみてください。

特に薄い生地で作る時の持ち手の裏技

通常のバックの持ち手は、前と後ろ面に1つずつUの字の逆さまで付けるものですが、ここで裏技を紹介します。前、後ろの面に1本ずつではなく、左右に1本ずつカバンの縦方向に、Uの字を縫い付ける方法です。

カバンを縫い合わせる前の1面フラットな状態の時に、両サイド左右に1本ずつ、持ち手にする長い紐を先に縫い付けます。その時、カバンのに持ち手のが来る様にして、カバンの口には持ち手の端っこが来る様に、通常とは反対方向に縫い付けます。

持ち手を縫い付けておいてから、カバンの両サイドを縫い合わせ布団持ち帰りバッグを形作ります。

前後ろに付けた持ち手の端はつなぎ先を変更し、前面の左右同士と、後面の左右同士の持ち手とつなぎ合わせます。

持ち手の縫い付け(結び目)場所が、真ん中の手に持つ位置になるので、気になる方は別布を巻いて、カバーしてもいいでしょう。肩に掛ける場合には、あえて持ち手同士を固く結ぶと、結び目がリボンのアクセントの様に自然に見えますよ。

バッグの底から荷物を支えるように作ると、レジャーシートで作ったような薄いカバンでも、重さには耐えられますので、いろいろ挑戦されてみて下さいね。

まとめ

布団持ち帰りバッグは大きく持ち運びにくいので、ママには肩に掛けるタイプがおすすめ

・持ち手を縫い付ける位置が重要で、重さを分散させるように長めにつける

・底から持ち上げるように取り付けた、持ち手のタイプが特におすすめ

“布団持ち帰りバッグ”のタイプをいろいろ紹介しましたが、持ち込む先の保育所など施設の確認が1番大事です。持ち込める袋のタイプを確かめてから、手作りを開始してくださいね。また、市販品のバッグもかなり多く出回っています。購入される方のヒントになればうれしいです。