編み物

100均の「毛糸deリリアン」で毛糸帽子や温かグッズを作ろう!

100均のダイソーで、素材は違いますが懐かしい形を見つけました。「毛糸deリリアン」という名前で、毛糸の編み機です。編み機と言っても電動ではなく、自分で毛糸をかけて編んでいく、網棒のピンがサークルにたくさんついている道具です。

幼稚園や保育所などで、子供たちがマフラーを編んだ道具にそっくりなんです。保育施設では、牛乳パックやペットボトルの上下を切り取って筒状にしたものに、網棒代わりに割りばしなどをたくさん止めて作られていました。

毛糸を網棒にかけながらマフラーを編んでいくだけなので、子どもでも簡単に編めるものです。しかも、「毛糸deリリアン」は牛乳パックと違って、円周のサイズが自分好みに調節できるので、帽子など大きなものを編めるところが魅力的なポイントですよ。

 

Contents

「毛糸deリリアン」を使ったニット帽の作り方

「毛糸deリリアン」には、道具と一緒に作り方の説明書も入っているので手軽に始められます。牛乳パック等でマフラーを作った方には、手順はもうお馴染みでしょうが、はじめましての人に、作り方を簡単に紹介しますね。

 

ニット帽の作り方

  1. 頭のサイズを測ったら、付属の枠を頭のサイズに組みます。
  2. 枠から毛糸がくぐり抜けない様に、毛糸の端を結んでおきます。(途中で糸は外します)
  3. 毛糸を結んだすぐ左のピンから編み始めます。この時、編み始めが分かるよう、ピンの根元にマーカー等で印をつけておきます。
  4. ピン1本に奥から手前(時計と反対まわり)に毛糸を2回巻き付け、ピンに輪を2個作ります。
  5. 下の輪の方にかぎ針を輪の上から挿し込んで、下の輪をひっぱりピンから外し、上の輪を1巻だけ残します。
  6. 次のピンにも「2回毛糸を巻き、下の輪をピンの後ろへ外す」という同じ動作をくり返し、時計と反対周りに、1周編み進めます。
  7. 1周したらピンから輪が抜けない様に、ピンの根元の方へ全ての毛糸を下げておきましょう。
  8. ここからはピンに毛糸を一巻回し、新しい輪を上に作ります。下になった前の輪に上からかぎ針を入れ、下の輪をピンから外します。
  9. 新しい輪をかけ、下の輪を外し1重だけ残す…をくり返し編んでいきます。
  10. 好みの長さになったら、毛糸を引っ張りきゅっと絞ると、帽子の出来上がりです。編み終わりに、好みでボンボンなどをつけて完成です。

 

説明書では、大人サイズが30段くらいとあるので、子供用なら15段くらいから作れますよ。数えなくてもかぶる人のお気に入りの長さになるまで段を編み進めてOKです。自由に長さを決められるので、簡単ですよ。

 

アレンジ作品例

「毛糸deリリアン」は、筒状の編み物が簡単に出来るので、他にもアレンジできます。家でほっこりする為に、温かグッズにアレンジしてみましたので紹介しますね。

レッグウォーマー

直径を小さくして細く編み上げるとレッグウォーマーを編むことが出来ます。12ピンが1つのパーツなので、作りたい幅になる様に、パーツを繋いで編み始めます。

帽子と違うのは、最後をしぼらないで筒状のまま綴じていく点です。いろんなとじ方がありますが、「引き抜き止め」という方法は、かぎ針を使って綴じる方法です。初心者にも簡単な綴じ方なので紹介しますね。

 

レッグウォーマーの編み終わりの方法

  1. 編み終わりの輪をパーツのピンから外してかぎ針に移し、新しい毛糸をかけて引き抜き、1目編みます。
  2. 次の目をピンから外し、かぎ針に移します。(このときかぎ針には輪が2目かかった状態です。)
  3. 新しい毛糸をかぎ針の先にかけて、今度は2目一緒に毛糸を引き抜き、1目にまとめます。
  4. 次の目からも同様に、かぎ針にまとめた1目を残したまま、次のピンの1目をかぎ針に移し、2目を一緒に引き抜くという作業を、次々繰り返します。
  5. 最後の1目に糸をかけて引き抜き、糸の長さを残して切ってから、結んでおしまいです。

 

毛糸の腹巻

腹巻こそ種類がなかなか無くて、お気に入りの色が見つからずに、妥協して使ってはいませんか?

この「毛糸deリリアン」のパーツは短いパーツを連結して枠を作れる仕様です。長さが足りなければ同じ物を2つ買って長くつなげれば、腹巻の様な太い物でもお気に入りの毛糸で簡単に編めます。

腹巻の簡単な作り方

  1. マフラーより太いので「毛糸deリリアン」の同じ物を2パック買います。
  2. パーツを長く付け足し、腹巻サイズにつなげたら編んでいきます。
  3. 編み終わりも筒状のままにして、先ほどの「引き抜き止め」の要領で編んでいき、糸の始末をします。

 

まとめ

「毛糸deリリアン」には、ピンがたくさんついています。ピンを見れば今、どこを編んでいるのかわかりやすいので、編み物初心者にも手軽に取り組みやすいでしょう。ニット帽は勿論のこと、冬に役立つアイテムを毛糸でどんどん作りたくなりそうですね。

レッグウォーマーの様な、比較的小さい物で腕試しをした後に、腹巻など少し大きめの作品に段階的に挑戦したりすると、腕が上がっていきそうですよ。

皆さんも100均にお出かけした時は、「毛糸deリリアン」を思い出して手芸コーナーを探してみて下さい。今回紹介していないパーツもあって「毛糸deリリアン」シリーズのパーツとして、たくさん種類に出会えると思います。

手芸用品が100均で揃うとは便利ですよね。少ない予算なのに、本格的な編み物作品が出来るので、是非試してみて下さいね。